Diary of a Long Bar_Cad_s Alley
DIARY OF A LONG BAR

キャズ アレーの思い出

もし壁が話せるなら、シンガポールのロングバーはどんな話を語ってくれるでしょう? ラッフルズのアーカイブを掘り下げ、エレガンスと魅惑に満ちた輝かしい137年の歴史を紐解きます。

1887年にオープンしたRaffles Hotel Singapore。以来、その優雅な外観は変化し続けてきました。1913年には、ホテルの正面入口のそばに鋳鉄製のベランダが設置されました。シダの鉢植えとビストロ風のテーブル&チェアをしつらえたベランダは、たちまちのうちに若い男性駐在員の人気を呼びます。ここで彼らは、ジンやウィスキーの水割りを片手に、その日の話題について楽しく語り合ったのでしょう。同伴していた女性たちは、さほど乗り気ではなかったかもしれません。当時は婦人が人前でアルコールを口にするのはよくないこととされており、お茶やフルーツジュースでやり過ごすしかなかったからです。

若い男性がホテルのベランダで楽しく過ごすのには別の理由もありました。そこは、ホテルを出入りするご婦人方を眺めるのに絶好の場所だったのです。彼らのいささか紳士らしからぬ振る舞いにより、ベランダはほどなくして「キャズ アレー(無作法者の小路)」と呼ばれるようになりました。

ベランダは1919年に撤去され、豪華なラッフルズ ボールルームにその場を譲ります。ロングバーに通じる通路の一部分に、小路の面影が残されています。無作法な男たちはとっくに姿を消しましたが、キャズ アレーの精神は今も生き続けているのです。

 

Raffles Singapore - Singapore

こちらにアクセス

Raffles Singaporeのロングバー

詳細はこちら
ご宿泊を予約する または既存の予約を変更する
チェックイン - チェックアウト
ゲスト
2 大人
部屋 1
大人
2
子供
0
特別コード
特別コードを追加
コードを入力
無効な特別コード
特別コード