Raffles Singapore (a5e1)
DIARY OF A LONG BAR

魅惑のエヴァ・ガードナーの思い出

もし壁が話せるなら、シンガポールのロングバーはどんな話を語ってくれるでしょう? ラッフルズのアーカイブを掘り下げ、エレガンスと魅惑に満ちた輝かしい137年の歴史を紐解きます。

Woman in Cheongsam

1954年、米国人女優のエヴァ・ガードナーは、雑誌『サタデー・レビュー』で「地球上で最も息をのむような存在」と評されました。当時の新作映画『裸足の伯爵夫人』のプロモーションのため、世界ツアーに出発しました。

リオデジャネイロ、ストックホルム、ローマ、東京を巡る慌ただしい日程を終え、ガードナーは12月初旬にシンガポールに到着しました。当然のようにRaffles Singaporeに滞在したガードナーは、到着時にカメラマンに向けてポーズを取った後、セクシーなサテンのチャイナドレスに着替えました。荷物をいくつ持って到着したのかは定かではありませんが、The Straits Timesによると、40個のスーツケースを持って空港を出発し、超過手荷物料金としてなんと4,000ドルを支払ったそうです。


ガードナーのような訪問は、1950年代にハリウッドスターや新進気鋭の政治家たちが行っていました。戦後のシンガポールは徐々に治安が良くなり、秩序が整っていた頃でした。2人の内気な英国兵士がガードナーにサインを求めたところ、「あら、あなたたち、サインだけじゃなくてキスしてあげる」と応えたといいます。陽気な女性で、アーネスト・ヘミングウェイに匹敵する数少ない人物の一人と言われていました。ヘミングウェイは生涯の友人であり、Raffles Singaporeの常連客でした。ロングバーのメニューから何を注文したのかは記録に残っていませんが、お気に入りのお酒はジンで、カクテルも好きだったようなので、おそらくジンベースのシンガポールスリングを楽しんでいたのではないかと想像されます。

エヴァ・ガードナーは、常に礼儀正しい女性だったわけではありません。マドリッドのリッツのホテルロビーでは「事件」を起こし、ニューヨークのセントレジスホテルでは、当時のオーナーのズボンに飲み物をこぼしたため、出入り禁止になりました。しかし、Raffles Singaporeでは、彼女の個人的な魅力と絶世の美しさだけが記憶に残っています。エヴァ・ガードナーが訪れたことを記念して、彼女の名を冠した魅力的なスイートルームが、現在用意されています。

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